2023オフ、藤本監督の後を引き継ぎソフトバンクの監督に就任することになった小久保監督。
「美しい野球」をテーマに掲げ、ホークスの優勝奪還を目指すべく大きな期待を寄せられていますね。
そんな小久保監督ですが、現役時代に謎の「無償トレード事件」があったことをご存知でしょうか?
実はホークス一筋ではない!?小久保監督の簡単な経歴
小久保監督の経歴を簡単に紹介します。
WBCの日本代表監督も務めたことがある小久保監督の経歴は以下のとおりです。
小久保裕紀 – Wikipedia
- 福岡ダイエーホークス (1994 – 2003)
- 読売ジャイアンツ (2004 – 2006)
- 福岡ソフトバンクホークス (2007 – 2012)
(監督歴)- 日本代表 (2013 – 2017)
- 福岡ソフトバンクホークス (2021 – )
最近の野球ファンにとっては、小久保選手と言えば「ホークス一筋」のイメージが強いですが、実は2年間だけ巨人に居たことがあります。
2年間巨人に在籍したのち、再びホークスに戻っているという不思議な経歴ですよね。
なぜ巨人に移籍したのでしょう??
2003年オフ・突如小久保選手の巨人トレードが発表される
当時を知る野球ファンにとっては衝撃だったことでしょう。
小久保選手⑤
— Ken-ichi (@ken1F1) August 15, 2012
03年日本一祝勝会会場で松中が「このメンバーに、来年は小久保さんを加えてまた優勝するぞーっ」の掛け声で始まったビールかけ😊ところが後日、球団から謎の発表がありました。「小久保選手巨人に無償トレード」😱正直ダイエーなくなれって思いました。福岡中が騒ぎました。許さない。
2003年のシーズン開幕前オープン戦で負傷して長期離脱。その間に三塁には若手の川崎が定着、打線は松中、城島、バルデス、井口の100打点カルテットで圧倒的な破壊力を誇って日本シリーズ優勝。そのシーズンオフに、小久保は巨人に無償トレードになった。あれから8年経ったのか…。
— はるきさくら (@sakuraharuki) November 20, 2011
小久保選手の無償トレードが発表されたのは、2003シーズンのオフでした。
2003シーズンのホークスは、ダイハード打線と呼ばれた強力打線と、斉藤和巳、和田毅、杉内俊哉等の強力な投手陣でリーグ優勝・日本一を達成しています。
その一方で、小久保選手はオープン戦の怪我の影響でシーズンを棒に振っており、悔しいシーズンになっていたのでした。
このトレードは、来季の小久保選手の復帰を待ち望んでいた全ホークスファンにとって、衝撃であり、様々な憶測を呼ぶ事件になったのでした。
なぜ巨人に無償トレードされたのか?
原因はダイエー高塚猛球団社長との確執
巨人へのトレードの決め手となったのは、当時のダイエー球団社長・高塚猛との確執であったと言われています。
その後の2003年、チームの顔である小久保裕紀の巨人への無償トレードが、高塚の意向であると大きく報じられた(いわゆる「小久保事件」)[4]。右ひざの大怪我で2003年シーズンは出場出来なかった小久保だが、チームリーダーでスター選手だった小久保の突然の無償トレードが優勝パレード翌日に発表されたことは、歓喜に沸くファン・選手にまさに冷や水を浴びせる恰好となり、選手達は予定されていた優勝旅行をボイコットした(小久保はソフトバンク買収後の2007年に、FAでホークスに復帰している)[4][10]。
これは高塚が、プレー中の選手にサインボールを強要したり、部外者である一般の女性をベンチに入れて選手とハイタッチさせたりしたことについて、小久保に苦言を呈された事による報復とされている[4]。また小久保は、オープン戦で大怪我を負ったことから公傷を主張したが、球団指定の病院での治療でないと球団は治療費を負担しないと主張する高塚と、アメリカでの治療を決断した小久保が対立し、結果、小久保は治療費2000万円を自費で支払った[4]。このエピソード等についてはスポーツニッポンの連載企画「激震ダイエー」で記事になったが、高塚は新聞社に対しても報復を行い、結果的にホークスタウンの売店からスポーツニッポンが撤去されることとなった。なお、高塚は小久保に対し「2億円の不良債権」とまで言い放ち、自由契約にしようと考えていたとされる
高塚猛 – Wikipedia
なお、この高塚社長は女性社員への強制わいせつ事件を起こし失脚、ソフトバンクへの球団身売りへと繋がっていきます。
当時のホークスナインの反響
当然ながら、小久保選手のトレードはホークスナインにとっても衝撃でした。
当時、選手及び監督は以下のようなコメントを残したとされています。
・松中信彦
高塚猛 – Wikipedia
「球団にふざけるな、と言いたい。どうして小久保さんをタダで巨人に出さなきゃいけないんですか。あんなにチームのために一生懸命やった人が簡単に放出されるなら、ぼくらだって同じ目に遭う。この球団は勝ちたくないんでしょうね。終わりですよ。ファンには申し訳ないけれど、来年連覇したいという気が急激に薄れています」
・柴原洋
「チームをまとめていたのは小久保さんだったんでチームにとっても大打撃」、
・斉藤和巳
「今、頭の中が真っ白で何も考えられません。恥ずかしいです。とても日本一の球団がやることじゃない。選手としては侮辱されているとしか思えない」
・城島健司
「普通じゃない」
・和田毅
「シーズン中何度も励ましてくれた。来年いないなんて信じられない」
・王監督
「チームが崩壊する」
やはり、当時としても不可解な移籍だったことがうかがえますね。
FAでソフトバンクホークスに復帰
小久保選手は巨人でも主軸として活躍したのち、FA移籍でホークスに復帰しています。
その時の親会社は、ダイエーではなくソフトバンクになっており、かつての球団社長との確執も無くなったということでの復帰だったのですね。
ホークス愛溢れる小久保監督がどんな采配を振るうのか、来季は目が離せませんね。